ドラマ史に残る「机撤去」のシーン。いじめの標的となった歩のデスクが教室から姿を消し、愛海が冷笑しながら放つあの台詞。後年、福田沙紀自身がバラエティ番組やインタビューで明かした撮影裏話によると、あのシーンの現場には異常なまでの緊張感が漂っていたという。
役作りのため、撮影期間中はカメラが回っていない場所でもキャスト同士がお互いにあえて距離を置いていたエピソードは有名だ。福田自身も悪役に完全に入り込むため精神的負担を抱えながら、極限状態で「オメーの席ねぇから」という一言に全エネルギーを注ぎ込んだ。その迫真の演技があったからこそ、台本上の言葉が生きた人間のかざす刃となって視聴者に届いたのだ。