脱毛サロンの施術室は、利用者のプライバシーを守るために徹底した個室空間として設計されている。防音壁に囲まれ、外部からの視線は完全に遮断される。しかし、この「安全のための密室」が、裏を返せば犯罪者にとって絶好の環境を生み出している。
大手サロンの元従業員は匿名を条件に取材に応じた。「施術中はライトの光が眩しく、利用者は目を保護するゴーグルを装着します。視界が遮られた状態で体を触られるわけですから、どこにカメラが設置されているか、スタッフがスマートフォンを手にしていても気づくのは不可能です」。構造的な脆弱性が、長年にわたり見過ごされてきた背景がある。