本作の魅力を語る上で欠かせないのが、多層的な背景を持った登場人物(キャラクター)と、彼らに命を吹き込んだ豪華な声優キャスト陣の熱演です。教室という小さな社会の中で、子どもたちはそれぞれの家庭環境を背負いながら生きています。
主人公のエンリコを演じたのは、『機動戦士ガンダム』のララァ・スン役や『聖闘士星矢』の城戸沙織役で知られる潘恵子。多感で揺れ動く少年の純粋さを、繊細かつ透明感あふれる声で見事に表現しました。また、子どもたちを温かく厳しく導くペルボーニ先生役には名優・寺島幹夫が起用され、包容力のある重厚な語り口で物語の屋台骨を支えています。
生徒たちの顔ぶれも極めて多彩です。怪力で正義感に溢れるガローネ(CV:丸山裕子)、成績優秀で人格者のデロッシ(CV:水島裕)、鍛冶屋の父の暴力に耐えながら懸命に勉強するプレコッシ(CV:鈴木れい子)、そして周囲に反発し非行を繰り返す問題児フランチ(CV:間嶋里美)など、一癖も二癖もある少年たちが織りなすドラマは圧巻です。
さらに、作品世界を美しく彩った主題歌(OP・ED)の存在も忘れてはなりません。シンガーソングライターの竹田えりが歌うオープニング曲「クオレ物語」とエンディング曲「白い日記」は、ノスタルジックなメロディの中に少年期の切なさと希望が凝縮されており、ファンの間では今なお屈指の名曲として語り継がれています。