SNSのショート動画などで広まっている「テカった上からパウダーを豪快に叩き込む」というメイク直しテクニックには、皮膚科学的にも大きな落とし穴が存在します。
皮脂が浮き出た肌の上に直接パウダーを重ねると、粉体が油分を吸ってダマになり、毛穴の中で固まって「毛穴落ち」を悪化させる原因になります。さらに、古い皮脂と混ざった粉が酸化することで、夕方の肌のくすみや肌荒れを誘発してしまいます。
もう一つの誤解は「テカリ防止パウダー=皮脂を全部奪うべき」という極論です。特に20代後半以降の肌やインナードライ肌の場合、強力すぎる皮脂吸着パウダーを顔全体に使うと、乾燥を感じた肌が余計に皮脂を分泌するリバウンド現象が起きます。テカリ防止パウダーはTゾーンと小鼻のみに留め、Uゾーンには乾燥肌向け化粧直しパウダープチプラ(アミノ酸コーティング粉体やヒアルロン酸配合タイプ)を使い分けることが、プロが現場で行う鉄則です。