昭和から平成初期にかけてのプロ野球を記憶しているファンなら、日本シリーズといえば「10月中旬のデーゲーム」という鮮烈なイメージが残っているはずです。1970〜1980年代の日本シリーズ開催時期変遷を振り返ると、ペナントレースが10月上旬に決着し、第1戦は10月第2週から第3週の土曜日に幕を開けるのが定番でした。
このタイムスケジュールが大きく後ろ倒しになった最大の契機は、2007年のクライマックスシリーズ(CS)本格導入です。それ以前もパ・リーグでプレーオフが先行導入された時期がありましたが、両リーグ揃ってポストシーズン制度を導入したことで、レギュラーシーズン終了から日本シリーズ開幕までに「約2週間のCS消化期間」が必須となりました。
加えて、年間試合数が130試合から140試合、そして現行の143試合制へと拡大したことも日程圧迫に拍車をかけました。交流戦の定着やWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)開催年の開幕前倒しなど、シーズン全体の編成が過密化した結果、日本シリーズの舞台は11月の晩秋へと移行していったのです。