南房総といえば、明治時代から皇室に献上されてきた伝統を持つ「房州びわ」が有名だ。しかし、近年の地球温暖化と異常気象は、この繊細な果物の栽培に深刻な影を落としてきた。そこで立ち上がったのが、地元の若手農家たちと道の駅の共同プロジェクトだ。
スマート農業技術を導入し、ハウス内の温度や湿度をAIで徹底管理する試みが始まっている。収穫されたびわは、新鮮なうちに施設内の加工場へ運ばれ、独自のフリーズドライ技術で新たなスイーツへと生まれ変わる。伝統を守るためにテクノロジーを受け入れる。その覚悟が、ここでしか買えないプレミアムな価値を生み出している。