テレビの世界においても、彼女の存在は金字塔を打ち立てた。1981年にNHKで放送された大河ドラマ『おんな太閤記』である。豊臣秀吉の正妻・ねね(ドラマ内では「ねね」および「おね」)を演じ、単独主演として一年間作品を牽引した。
脚本を担当した橋田壽賀子が紡ぐ「おかか」という呼び名と、戦国乱世を逞しく生き抜く女性たちの等身大の群像劇は、従来の武将中心だった時代劇の常識を鮮やかに塗り替えた。佐久間良子と橋田壽賀子の強固な信頼関係から生まれたこの作品は、平均視聴率30%を超える社会現象を巻き起こし、時代劇ジャンルにおける女性主役作品の最高峰として語り継がれている。