出版界をリードする美容メディアも、この潮流を独自の切り口で深掘りしている。『美的』(小学館)の誌面では、きっちり固めすぎない「大人の余裕を感じさせる抜け感シニヨン」が特集され、後れ毛の出し方ひとつで骨格を補正するメイクアップ的アプローチが提案された。
一方、『VOCE』(講談社)は、髪の質感作りにフォーカス。タイトにまとめるクラシックなスタイルから、空気を含んだようなドライ&ウェットの絶妙なニュアンスへとトレンドの重心が移行している現状を鋭く分析している。両誌が共通して警鐘を鳴らすのは「手抜きに見えるボサボサ髪」と「計算されたルーズさ」の決定的な違いだ。その境界線を分ける鍵こそが、次世代のベーススタイリングにある。