楽曲の魅力をさらに深めているのが、公式ミュージックビデオ(MV)に散りばめられた伏線と、その切ない結末だ。映像内に登場する二人の距離感や表情の変化、日常の些細な仕草には、歌詞だけでは語り尽くせない感情の機微が緻密に表現されている。
一見すると微笑ましいカップルの日常を切り取った映像に見えるが、画角や光の挿し込み方に注意を払うと、終わりゆく時間への予感や、過ぎ去った記憶の回想とも受け取れる演出が散見される。ラストシーンで見せる主人公の表情は、歓喜なのか寂しさなのか。観る者の解釈に委ねられたその余白が、楽曲のドラマ性をより一層引き立てている。