小堺一機の名を日本の隅々まで浸透させたのは、間違いなくフジテレビ系で放送された昼の帯番組『ライオンのいただきます』および『ライオンのごきげんよう』だ。1984年から2016年までの通算31年半、平日の昼下がりといえば彼の笑顔と巨大なサイコロが定番の風景だった。
サイコロを投げて出た目のお題に沿ってゲストがエピソードを語るシンプルな構造。だが、小堺の絶妙な合いの手と拾い上げがあってこそ、ゲスト自身も気づいていなかった意外な本音や素顔が引き出された。単なるトークショーの枠を超え、視聴者に「安心感」と「発見」を同時に与え続けたあの時間帯は、日本の放送史における一つの金字塔と言って間違いない。