しかし、その音楽活動は長くは続かなかった。2ndアルバム『Need not to know』のリリースや精力的なシングル発表を重ねたものの、2010年代初頭に突如として契約解除が発表され、彼女は音楽シーンから姿を消した。詳細な事情が明かされないままの退場は、ファンの間に大きな困惑と深い喪失感を残すこととなる。
表舞台からの完全な引退以降、本人の動静が公式に語られることはなくなった。だが、本人が不在となった後も、インターネット上のコミュニティや動画共有プラットフォームでは、彼女の楽曲を惜しむ声が絶えることはなかった。「伝説のシンガー」「平成の隠れた名盤」として語り継がれ、いつしか都市伝説的な神秘性すら帯びるようになっていった。