日本市場において「クォーターパウンダー・チーズ」および「ダブルクォーターパウンダー・チーズ」の販売が終了したのは2017年4月4日のことでした。一部店舗で在庫終了に伴い順次姿を消し、およそ8年半にわたるレギュラー販売の歴史に幕を下ろしました。当時、多くの肉好きファンに衝撃を与えたこの決断の裏には、日本マクドナルド公式が進めていた抜本的な商品ポートフォリオの刷新があります。
最大の理由は、同社が「おいしさ向上宣言」の第3弾として投入した「グランシリーズ」への世代交代です。クォーターパウンダーが提供していた「ボリューム重視・豪快なアメリカン」という軸から、日本人の繊細な味覚に合わせた「上質な肉感とふわもちバンズ」を売りにするグランシリーズへ主軸を移す舵切りが行われました。
さらに厨房内のオペレーション効率化も大きく影響しています。クォーターパウンダー専用の肉厚パティを焼き上げるグリルの占有時間や専用ストックの維持は、ピーク時の厨房回転率に少なからず負荷をかけていました。定番メニューのスリム化と新世代バーガーの定着を狙った戦略的撤退こそが、販売終了となった決定的な真相です。