終戦前後から大人になったエマ役を引き継いだのは、圧倒的な演技力で知られる木南晴夏だ。戦禍を生き抜き、やがて一人の男性と恋に落ちる自立した女性としてのエマを、持ち前の包容力とリアリティあふれる台詞回しで描き出した。
主人公・政春を演じた玉山鉄二、そしてヒロイン・エリーを演じたシャーロット・ケイト・フォックスとの掛け合いは、まさに本物の親子そのものだった。英語でのやり取りや時代背景を反映した立ち振る舞いなど、難易度の高い要求を自然体にこなした木南の技術力は、当時の現場でも絶賛された。現在のテレビドラマ制作業界において、木南晴夏はコメディから重厚な社会派ドラマまでを自在に行き来する希少な主演級女優として、揺るぎないポジションを築き上げている。