なぜ日本テレビは、汐留に本社を置きながら番町の拠点に投資し続けるのか。その答えは、機能の完全な分離と相互補完にある。
汐留本社は、24時間体制で動き続ける報道局や情報番組、そして経営の中枢としての機能を研ぎ澄ませている。対して番町は、雑音から遮断された空間でじっくりとエンターテインメントを作り込むための「創造の拠点」だ。大型のバラエティ番組や音楽特番、配信向けのオリジナルドラマなど、高い演出精度と長時間の収録を要するコンテンツは、すべてここ集約されている。この二元体制こそが、多角化するメディアビジネスを支える強固なバックボーンとなっている。