室内でシリコンスプレーを使った際、誰もが一度は経験するのが「周囲の床がアイスリンクのようにツルツル滑る」というパニックです。目に見えない霧状粒子(エアロゾル)は数メートル四方に浮遊・拡散し、フローリングや階段に落下して危険なトラップを作り出します。
クレシリコンスプレー床が滑る時の落とし方
やってしまいがちな最大の過ちは、水拭きや一般的なフローリング用ウェットシートで拭くことです。シリコーン被膜は極めて強い耐水性と撥水性を持っているため、水拭きをすると油膜が周囲全体に均一に引き伸ばされ、被害範囲が拡大して事態はさらに悪化します。現場検証で実証された科学的リカバリー手順は以下の通りです。
ステップ1:アルカリ性電解水または住宅用中性洗剤(原液)の塗布
油分を浮き上がらせる界面活性剤の力が必要です。「ウタマロクリーナー」や「マイペット」、あるいは台所用中性洗剤をぬるま湯でやや濃いめに薄めたものをウエスに含ませ、滑る箇所を円を描くようにしっかりと擦り洗いします。
ステップ2:無水エタノールによる完全脱脂
洗剤成分を固く絞った濡れ雑巾で拭き取った後、ドラッグストアで入手できる無水エタノールをウエスに吹き付け、仕上げ拭きを行います。エタノールの溶剤作用により、フローリング表面に残存した極薄のシリコーン分子を溶解・除去できます。(※フローリングのワックス材によってはエタノールで白濁する恐れがあるため、事前に部屋の隅などの目立たない場所でテストしてください)
ステップ3:重曹・クレンザー(最終手段)
それでも滑りが取れないタイルのタタキやクッションフロアの場合は、重曹ペーストを塗り、微細な研磨作用とアルカリの力で物理的に掻き落とします。