ラフロイグの象徴的なキャッチコピーとして知られるのが「Love it or Hate it(愛するか、嫌うか)」だ。中半端な評価を一切許さないこの潔さこそ、ブランドが長年貫いてきた美学にほかならない。グラスに注いだ瞬間に広がるのは、湿った潮風と救急箱を連想させる強烈なオイリー香。しかし口に含むと、香ばしい大麦の甘みと濃厚なバニラが追いかけてくる。
この対極にある要素の同居が、一度ハマった者を二度と逃がさない。英国王室御用達(ロイヤルワラント)の栄誉を授かりながらも、決して万人受けに媚びない姿勢が、グラスを傾ける者に至高の充足感を与えている。