インターネットの検索候補で「富士見台 治安 悪い」というワードを見かけて不安を覚える方が少なくありません。しかし、警視庁が公表している「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」や地域の防犯パトロール実施状況を精査すると、その噂は事実無根の先入観であることがはっきりと分かります。
富士見台駅周辺(練馬区富士見台1丁目〜4丁目、貫井3丁目、南田中1丁目付近)における年間犯罪発生件数は、東京23区の全町丁別データと比較しても極めて低い水準を維持しています。凶悪犯の発生はほぼ皆無であり、発生している軽犯罪の大部分も「駅前や駐輪場での自転車盗難」や「路上放置ゴミのトラブル」といった生活型事案に限られています。
では、なぜ治安が悪いという誤解が生まれたのでしょうか。現場の現地調査から次の2つの構造的要因が浮かび上がってきます。
- 夜間の街灯配置と道幅のギャップ:駅前の商店街を抜けると閑静な第一種低層住居専用地域が広がっており、深夜帯は人通りが急激に減少します。街灯自体はLED化され整備されていますが、静けさゆえに「夜道が暗くて怖い」と感じた個人の主観的口コミがネット上で拡散された背景があります。
- 繁華街のない落ち着いた下町情緒:パチンコ店や風俗店、大規模な居酒屋街が駅前に存在しないため、夜の賑わいがありません。繁華街特有の明るさに慣れた単身者にとっては、街全体がひっそりして見え、警戒心を抱きやすかったと考えられます。
実際には、地域の自治会やPTAによる見守り活動が盛んであり、女性の一人暮らしや小さな子どもを持つ親世代からも「夜間にトラブルへ巻き込まれた経験はなく、極めて平和」という声が圧倒的多数を占めています。