ネット上の掲示板やSNSでは、「ゴーゴー占いは他の番組より妙に当たる」「アドバイス通りに慎重に動いたら大きなミスを回避できた」といった声が散見されます。一方で、「まったく当たらなかった」「最下位だったけれど何事もなく最高の一日だった」という真逆の意見も当然存在します。この評価の分かれ道はどこにあるのでしょうか。
認知心理学の観点から分析すると、朝の占いが「当たる」と感じられる現象には、明確な2つの心理メカニズムが関与しています。ひとつは確証バイアス、もうひとつはプライミング効果(先行刺激による行動変化)です。
朝一番に「今日は対人関係で言葉の行き違いに注意」という情報がインプットされると、脳はその日一日、他人の表情や言葉遣いに対して通常よりも敏感にアンテナを張るようになります。その結果、普段なら気にも留めない同僚の些細な一言を「あ、占いの言っていた通りのトラブルだ」と結びつけ、「占いが的中した」と脳内で強く記憶するようになります。逆に、何事もなく平穏に過ぎ去った時間帯の記憶は薄れてしまうため、「当たった瞬間」だけが鮮烈に蓄積されていくのです。
さらに、心理学者バートラム・フォアが提唱した「バーナム効果(誰にでも当てはまる曖昧な記述を、自分だけに向けられた正確な指摘だと信じ込んでしまう心理現象)」も巧みに働いています。「直感を信じて進めば道が開ける」「頑固にならず柔軟な対応を心がけて」といったアドバイスは、現代社会を生きる大半の人の状況に自然と合致するため、視聴者は深い納得感を覚えることになります。