昆虫の完全変態において、カブトムシは「卵」「幼虫(1令・2令・3令)」「蛹」「成虫」という劇的な4つのステージを辿ります。夏の盛りに産み落とされた直径2ミリほどの微小な卵が、翌年の初夏に堂々たる角を持つ成虫へ変貌を遂げるまで、およそ300日から330日(約10〜11ヶ月)の歳月を要します。
卵は産卵直後、楕円形で乳白色をしていますが、土中の水分を吸収しながら球体へと膨張し、孵化直前には約3ミリにまで肥大化します。孵化したばかりの1令幼虫は透き通るような白さで、頭部のみがオレンジ色を帯びています。腐葉土や発酵マットを食べ進めながら約2〜3週間で脱皮して2令幼虫へ、さらに約3週間から1ヶ月で脱皮を繰り返し、もっとも成長期間の長い3令幼虫へと移行します。
秋口から春先にかけての3令幼虫期は、成虫時の骨格と筋肉を形成するためのエネルギー蓄積期間です。オスであれば体重は30グラムから40グラム超に達し、手で持つとずっしりとした重みを感じるようになります。以下の比較データは、成長ステージごとの標準的な日数と管理基準をまとめたものです。