安くて均一な服はもういらない。若者たちのクローゼットが変わりつつある。毎週のように新作をリリースし、大量の廃棄を生み出すファストファッションのビジネスモデルに、Z世代やそれに続くα世代は明確な「NO」を突きつけ始めた。彼らが求めているのは、誰とも被らない、ストーリーのある一着だ。
ボロボロになるまで着古されたスウェット、ほつれた糸が垂れ下がるニット。これらはすべて、時間を経て生まれる唯一無二の価値を持っている。かつてのグランジが「金がないから古着を着る」というリアルな経済状況から生まれたのに対し、現代のムーブメントは「あえて古着を選び、長く愛する」という思想的な選択に基づいている。