インターネットの普及は、情報の拡散という恩恵をもたらした一方で、暗い影も落としている。SNS上には「独自の推理」を掲げるアカウントが乱立し、根拠のない陰謀論や、家族に対する心ない中傷が書き込まれるケースが後を絶たない。善意を装った野次馬行為が、どれほど遺族の心を切り裂いているか想像に難くない。
一方で、スマートフォンの位置情報データや、ドライブレコーダーの映像を解析して警察に提供する「デジタルボランティア」の動きも活発化している。必要なのは、無責任な噂話ではなく、客観的な事実とデータだ。ネット社会が捜索の「武器」になるか「凶器」になるかは、私たち利用者のモラルにかかっている。