「どうすれば上位賞に選ばれるのか」という疑問に対し、審査員や指導現場の長年の見解は極めて明快です。世界児童画展における審査基準は、大人の美術展のようなデッサン力や整った構図の正確さではありません。
最高賞である内閣総理大臣賞 絵画コンクール部門や文部科学大臣賞 児童画部門、さらには協賛企業名を冠したぺんてる賞や外務大臣賞などの歴代世界児童画展 入選作品を分析すると、明確な共通項が浮かび上がります。
第一に評価されるのは、「その年齢でしか描けない、偽りのない心の動き」です。たとえば幼児であれば、画用紙からはみ出さんばかりの勢いで描かれたダイナミックな筆遣いや、独自の色彩感覚。小学生であれば、自分が夢中になった体験、家族や友人との対話、日々の暮らしの中で心が大きく動いた瞬間が、生々しいリアリティをもって画面全体に定着している作品です。
反対に、大人が教え込んだ遠近法のパターンや、型にはまった配色のテンプレートで描かれた作品は、審査員の目には「子どもの主体性が奪われた表現」と映り、高い評価を得にくい傾向にあります。世界児童画展 受賞のポイントの核心は、技巧の誇示ではなく、子ども自身の驚きや喜びが画面から溢れ出ているかどうかに尽きます。