鬼たちの組織構造の頂点に立つのは、すべての鬼の起源である鬼舞辻無惨だ。己の都合に合わせて細胞を変化させ、他者を鬼に変える唯一無二の権能を持つ。そして彼に直属し、圧倒的な戦力を誇る最高峰の幹部集団が「十二鬼月」である。彼らは「上弦」と「下弦」に分かれ、特に上弦の六体は百年以上にわたり鬼殺隊の最高戦力である「柱」を幾度となく葬ってきた。
強さの格付けにおいて絶対的な首位を誇るのは、上弦の壱・黒死牟だ。かつて鬼殺隊の剣士であり、始祖の呼吸である「日の呼吸」の使い手を兄弟に持った彼は、自らも「月の呼吸」と血鬼術を融合させた異次元の剣技を繰り出す。次ぐ上弦の弐・童磨は、氷を操る広範囲の血鬼術と他者の感情を理解できない冷酷な精神性を持ち、上弦の参・猗窩座は「破壊殺」と呼ばれる至高の武術と闘術の極みを追い求める。怪力や異形の身体能力ではなく、個々の歪んだ執念が血鬼術という形で具現化している点こそ、彼らが最強たる所以である。