「ただの性格?」と見過ごされる気分変調症の正体とうつ病との違い

「ただの性格?」と見過ごされる気分変調症の正体とうつ病との違い

「ただの性格?」と見過ごされる気分変調症の正体とうつ病との違いとはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

気分変調症と性格の境界線は、当事者にとっても極めて曖昧です。幼少期や思春期からなんとなく気分が沈みがちだった人は、「これが自分のデフォルト(生まれつきの性格)」と思い込んでしまいます。しかし精神医学において、持続性抑うつ障害(気分変調症)は明確な疾患単位として分類されています。

性格と気分変調症を見分ける決定打は、「本来の自分らしい快活さを感じた記憶があるか」そして「日常生活に機能不全や強い苦痛が生じているか」です。単なる内向的な性格であれば、一人の時間を楽しんだり、好きな趣味に没頭してエネルギーを充電できます。一方で気分変調症を抱えている場合、何をしていても心の底から楽しめず、常に「自分には価値がない」「未来に希望が持てない」という慢性的な疲労感と絶望感がつきまといます。

「昔はもっと好奇心旺盛だった」「以前はもう少し意欲的に動けていた」という感覚がわずかでも残っている、あるいは周囲と比べて著しくエネルギーが枯渇している状態が続くのであれば、性格ではなく病的な抑うつ状態を疑うべきサインです。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。