道具を揃えても、手順を誤ると十分な効果が得られません。革靴の寿命を延ばす王道の月1回フルケア手順は以下の5ステップです。
ステップ1:シューキーパーの装着と馬毛ブラッシング
まず木製のシューツリー(シューキーパー)を靴にセットします。履きジワをピンと伸ばした状態にすることで、シワの隙間に溜まったホコリをかき出しやすくし、クリームを均一に塗り込むことができます。毛足の柔らかい馬毛ブラシを使い、全体のホコリを払い落とします。
ステップ2:ステインリムーバーによる汚れと古い油分のリセット
綿100%のクロス(使い古したTシャツの切れ端でも可)を指に巻き、水性タイプのステインリムーバーを少量(1円玉大)取ります。力を入れず、革の表面を撫でるように滑らせて、前回の古いクリームや毛孔の汚れを優しく拭き取ります。布に古いクリームの色が移り、革の表面がすっぴんの状態に戻ります。
ステップ3:乳化性クリームの少量塗布(ペネトレイトブラシ推奨)
米粒2〜3粒程度の極少量の乳化性クリームを、塗布専用の小さな「ペネトレイトブラシ」に取ります。全体に手早く薄く均一に塗り広げていきます。塗りすぎを防ぐため、少量ずつ伸ばすのがポイントです。
ステップ4:コシのある豚毛ブラシによるブラッシング(押し込みと余分なクリームの除去)
コシと硬さのある豚毛ブラシ(または化繊ブラシ)を使い、素早くスピーディーにブラッシングします。摩擦熱によってクリームを毛孔の奥まで押し込むと同時に、表面に残った余分なクリームを弾き飛ばします。
ステップ5:グローブクロスによる乾拭き仕上げ
仕上げに乾いたネル生地のクロスやマイクロファイバーのグローブクロスで全体を磨き上げます。表面に残った余分な油分を完全に拭き取ることで、ベタつきのない美しいツヤとサラリとした手触りが生まれます。