バッシングの嵐を経験しながらも、彼らの楽曲が消費し尽くされずに生き残った理由は何か。それは、学校の教室、カラオケボックス、そして学園祭といった「現場の生の熱狂」に支えられていたからに他ならない。
通信カラオケ大手DAMやJOYSOUNDのランキングにおいて、オレンジレンジカラオケ定番曲としての存在感は2020年代半ばを過ぎた現在も盤石である。「イケナイ太陽」のイントロが流れた瞬間にその場の空気が一変し、サビでフロア全員が大合唱する光景は、世代を超えた共有体験として機能している。高音域を張るボーカルと低音ラップが絶妙に組み合わさっているため、複数人で歌い分ける際の盛り上がり度は他のロックバンドの追随を許さない。
また、オレンジレンジドラマ主題歌一覧を振り返ると、彼らの楽曲がテレビ黄金期のドラマカルチャーと密接に結びついていたことが分かる。
- 『いま、会いにゆきます』(映画版:オレンジレンジ花主題歌 / ドラマ版:『絆』)
- 『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(主題歌:オレンジレンジイケナイ太陽)
- 『鉄板少女アカネ!!』(主題歌:『SAYONARA』)
- 『生徒諸君!』(主題歌:『Current&Past - 瞳の奥の銀河』)
特に『花ざかりの君たちへ』における「イケナイ太陽」の起用は、堀北真希、小栗旬、生田斗真らが演じた学園ドラマの疾走感と完璧にシンクロし、視聴率20%超えのブームを後押しした。リアルタイムで青春を過ごした30代〜40代にとっては「青春のサウンドトラック」であり、配信プラットフォームでドラマを後追い視聴したZ世代にとっては「エモーショナルで痛快なキラーチューン」として、二重の熱量で支持されている。