彼女が芸能界へ足を踏み入れた背景には、ドラマのような偶然の巡り合わせがありました。吉高由里子の原宿スカウト経緯は、高校1年生の休日に東京・原宿で買い物をしていた際、現在の所属事務所(アミューズ)の女性マネージャーから声をかけられたことに端を発します。
当時の特番インタビューや手記によると、本人はもともと芸能界への憧れや興味は皆無でした。一般的なスカウトであれば警戒して立ち去るところですが、「声をかけてきたのが男性ではなく、物腰の柔らかい女性スタッフだったため、断り切れずに連絡先を教えた」というエピソードはファンの間でも有名です。
2006年、オーディションを経て園子温監督の映画『紀子の食卓』でスクリーンデビューを果たします。吉高由里子の下積み時代を語る上で欠かせない同作で、家出をして「レンタル家族」事業に関わっていく少女・島原ユカ役を熱演。第28回ヨコハマ映画祭で最優秀新人賞を受賞し、業界関係者から「恐るべき新人が現れた」と一気に熱い視線を集めることになりました。