駅前のスクールに通い、高額な教材を買い漁る。この国で繰り返されてきた消費行動の背後には、巧みに設計された商業的カラクリが存在する。知識を詰め込ませ、生徒に「まだ準備が足りない」と思わせ続けることこそが、リピートを生み出す最も確実なビジネスモデルだったからだ。
文法事項の重箱の隅をつつき、一言一句の誤りを咎める減点方式の教育。これが日本人の前頭葉に「完璧に話せなければ恥」という強力な心理的ブロックを刻み込んだ。言葉は道具に過ぎない。しかし現場では、磨き上げることばかりが目的化し、一度も木を削らないまま錆びついていくカンナのような学習者が量産されてきた。