スタットキャストが弾き出したデータは、球場のどよめきを数値で証明している。大谷が放った勝ち越し打の初速は時速114マイル(約183.5キロ)。打球角度22度という、いわゆる「バレルゾーン」のど真ん中を射抜く完璧なコンタクトだった。セイバーメトリクスの指標であるxwOBA(推定加重出塁率)やHardHit%(強打率)は今季も異次元の数値を維持しており、打球の質の高さが際立つ。
特筆すべきは、外角低めに逃げる変化球へのアプローチだ。昨シーズン以上に無駄な力みが削ぎ落とされ、ゾーンに来た失投を一撃で仕留める確率が跳ね上がっている。相手バッテリーからすれば、失投が許されないプレッシャーは計り知れない。