会場内は全面撮影可能となっており、来場者自身がメディアとなって情報を拡散していく。特にTikTokやInstagramのリール動画では、「自分に当てはまるパネル」を指差しながらリアクションするショート動画が爆発的な再生回数を記録している。X(旧Twitter)では、展示テキストのキャプチャ画像に自分なりのエピソードを添えた引用ポストが連鎖し、デジタル空間での語り合いが絶えない。
この展示の本質は、壁に飾られた文字を読むことではなく、写真や動画を撮って友人と共有するプロセスそのものにある。従来の「静かに鑑賞する展覧会」から、会話を生み出す「体験型展覧会」へとパラダイムシフトを遂げたことが、SNSアルゴリズムと完璧に噛み合っている。