日本動脈硬化学会が策定する「脂質異常症診療ガイドライン」でも指摘されている通り、食事由来の飽和脂肪酸の過剰摂取は血中脂質のバランスを乱す要因となる。牛乳の脂質にもこの成分が含まれており、脂質異常症のリスクを抱える人が過度な摂取に警戒感を抱くのは自然な反応と言える。
だが、国際的な医学論文データベース「PubMed」に収載された最新のコホート研究を精査すると、乳製品由来の脂質が血管系疾患に与える影響は、肉類の脂肪とは異なる挙動を示すケースが報告されている。飽和脂肪酸の「質」とホエイプロテインなどの共存成分による代謝への影響については、世界中の研究機関で議論が続いている。