鼻からの胃カメラを劇的に楽にするコツ!痛みを消す呼吸と目線の極意

鼻からの胃カメラを劇的に楽にするコツ!痛みを消す呼吸と目線の極意

鼻からの胃カメラを劇的に楽にするコツ!痛みを消す呼吸と目線の極意の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。

検査台に横たわった瞬間から勝負は始まっています。消化器内視鏡の専門医やベテラン看護師が口を揃えて強調する、痛みを最小化するための「決定打」が「目線の位置」と「呼吸のコントロール」です。

1. 目線は「遠くの1点」に固定する(モニターを凝視しない)

スコープが鼻に入ってくるとき、恐怖のあまり目をギュッと固く閉じてしまう人が多く見られます。しかし、目を強く閉じると顔面の表情筋全体に強い力が入り、鼻腔や喉がギュッと締まって痛みを倍増させてしまいます。

正解は、「目を開けて、斜め前方(2〜3メートル先)の壁や床の1点をぼんやり見つめること」です。画面を見たい気持ちがあっても、挿入直後はモニターを追わず、一点を見つめて視野を広げるイメージを持つと副交感神経が優位になり、筋肉の緊張が解けます。

2. 「吸う1:吐く2」の腹式呼吸をキープする

経鼻内視鏡で最もやってはいけないのが、「息を止めること」と「過呼吸気味に浅く吸うこと」です。呼吸が乱れると反射的に喉に力が入り、異物感が増幅します。

推奨される呼吸法は、「鼻から軽く1〜2秒吸い、口から『ふぅー』とため息をつくように4〜5秒かけてゆっくり長く吐き出す」リズムです。息を吐いている間は人間の筋肉は緩む性質があります。スコープが奥へと進むタイミングに合わせて、全身の力を抜くように息を吐き続けるのがコツです。

3. 唾液は決して飲み込まず、すべて自然に出す

喉の奥にスコープが入ると、反射的に唾液(つば)をゴクンと飲み込みたくなります。しかし、飲み込む動作をすると喉頭蓋が動き、スコープと喉の粘膜が擦れて強い痛みやオエッという嘔吐反射を引き起こします。口の中に溜まった唾液は、枕元に敷かれた吸水シーツに向けて「ダラダラと垂れ流す」のが鉄則です。医療スタッフはそれが一番スムーズに進むことを熟知しているため、遠慮する必要は一切ありません。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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