日本人旅行者が最もつまずくのは、質問すること自体ではなく「店員が返してきた金額の聞き取り」です。韓国語で金額を数える際は、日本語と同じ語源を持つ「漢数字(かんすうじ)」を使用しますが、韓国ウォン(KRW)は日本円よりゼロが1つ多いため、脳内変換にタイムラグが生じやすくなります。
まず押さえるべきは、1から10までの漢数字の基本です。
- 1:일(イル) / 2:이(イ) / 3:삼(サム) / 4:사(サ) / 5:오(オ)
- 6:육(ユク) / 7:칠(チル) / 8:팔(パル) / 9:구(ク) / 10:십(シプ)
金額の聞き取りで決定的に重要なのは、「千(천=チョン)」と「万(만=マン)」の単位と、それに続く「ウォン(원)」の発音変化(連音化)です。
例えば、1,000ウォンは「일천원(イルチョノン)」ではなく単に「천원(チョノン)」と言われます。「チョン」のパッチム(ㄴ)と「ウォン(원)」が合体して「チョノン」と発音される点に注意してください。同様に、10,000ウォンは「만원(マノン)」となります。
現場で頻出する価格帯の発音パターンは以下の通りです。
- 3,000ウォン:삼천원(サムチョノン / 約330円前後)
- 5,000ウォン:오천원(オチョノン / 約550円前後)
- 15,000ウォン:만오천원(マンオチョノン / 約1,650円前後)
- 20,000ウォン:이만원(イマノン / 約2,200円前後)
- 38,000ウォン:삼만팔천원(サムマンパルチョノン / 約4,180円前後)
もし店員が早口で聞き取れなかった場合は、無理に聞き直して混乱するよりも、「계산기에 찍어 주세요(ケサンギエ チゴ ジュセヨ=電卓に打ってください)」と伝えるか、自身のスマートフォンの計算機画面を見せながら「イゴ(これ)?」と促すのが最も確実でスマートなトラブル回避法です。