甲殻類を摂取した後に現れる不調は、単なる食あたりと勘違いされやすい。しかし、その裏には免疫システムの暴走が隠れている。初期症状として最も多く見られるのは、唇や口の中の痺れ、違和感、そして喉のかゆみだ。さらに発症から数分から数時間以内に、全身の皮膚に激しい痒みを伴う蕁麻疹(じんましん)や赤みが広がる。
重症化すると、消化器系への影響として激しい腹痛や吐き気、下痢が襲いかかる。さらに恐ろしいのは呼吸器症状への進行だ。喉の粘膜が腫れ上がり、呼吸時にゼーゼーという喘鳴が聞こえ始めたら危険信号である。多くの人が「エビやカニの肉」だけを警戒するが、実は隠れた原因が身近な食材や環境に潜んでいる。
たとえば、エビの殻を煮出したスープや出汁、オイスターソースなどの調味料、さらにはキムチや練り製品の隠し味として使われる微量のアミ類だ。これらは目に見えないため、無自覚のうちに体内へ取り込まれてしまう。また、近年注目を集める昆虫食(コオロギパウダーなど)も、甲殻類と構造が似た成分を含むため強い反応を引き起こすリスクがある。