奈良の景観を唯一無二にしているのが、園内に約1,300頭暮らす国の天然記念物「奈良のシカ」たちだ。彼らと心を通わせる体験は旅のハイライトだが、野生動物である彼らへの敬意と正しい知識を欠いてはならない。
「一般財団法人奈良の鹿愛護会」によると、春の出産期や秋の発情期には鹿たちの行動パターンが変化するため、適切な距離感を保つことが推奨されている。鹿せんべいを与える際は焦らさずスムーズに手渡し、食べ終わったら両手を広げて「もうないよ」の合図を見せるのが基本のマナーだ。
比較的落ち着いた性格の鹿たちと安全に触れ合いたいなら、飛火野(とびひの)や春日野園地のような開けた芝生エリアがベスト。視界が広く周囲の鹿の動きを把握しやすいため、小さな子ども連れでも安心して触れ合いを楽しめる。