荒川を挟んだ同時開催。言葉で言うのは容易いが、実務は複雑怪奇を極める。行政境界を越えた連携は一筋縄ではいかない。境界の向こう側にある板橋区役所と、こちら側の戸田市役所。双方が綿密な保安体制とプログラムのすり合わせを重ねてきた。戸田市の菅原文仁市長が掲げる「選ばれるまち」の象徴として、このフェスティバルは観光・イベント興行業における都市間連携のショーケースとなった。
仕掛け花火の点火タイミング、音響設備の同期、警備無線の統一。川幅数百メートルを隔てた2つの巨大運営体がシンクロナイズドする光景は、現場を知る者ほど息を呑む。両岸で打ち上げられる大玉の競演は、単独の自治体イベントでは絶対に到達できないスケール感を創出している。