緑色に光る魚自体は、科学研究の現場において決して新しいものではない。かつてノーベル化学賞を受賞した下村脩博士の研究で知られるオワンクラゲのGFP遺伝子は、細胞の動きを可視化するバイオマーカーとして、がん研究や遺伝子治療の最前線で半世紀近く使われてきた。
しかし、それが「ペット」や「インテリア」として商品化され、一般消費者の手に渡るとなれば話は別だ。技術の進歩により、従来よりもはるかに容易かつ安価にゲノム編集が行えるようになった2026年現在、個人レベルでの遺伝子改変すら現実味を帯びている。科学の進歩がもたらす利便性と、自然界の秩序を破壊するリスクとのバランスをどこで取るべきなのか。科学者たちの間でも意見は真っ二つに割れている。