結婚生活のスタートと同時に立ちふさがったのは、物理的な距離という過酷な壁だった。音楽業界の第一線でレコーディングや全国ツアーに追われる中島美嘉の拠点は東京。対する清水邦広は、パナソニック パンサーズの本拠地である大阪・枚方市を生活の基盤としていた。
中島は少しでも時間を見つけては新幹線に飛び乗り、大阪の自宅へ通い詰めた。夫の体調管理を第一に考え、栄養バランスを徹底した手料理を大量に作り置きする日々。しかし、トッププロ同士のスケジュールは残酷なまでに噛み合わない。月の半分以上を離れて過ごす生活は、どれほど強い愛情があっても、二人の心の隙間を少しずつ広げていった。