この街を歩くうえで外せないのが、神戸出身の巨匠漫画家・横山光輝の足跡だ。震災からの復興シンボルとして始まった「KOBE鉄人PROJECT」によって設置された鉄人28号の巨大像は、いまや街の守り神として定着した。街路灯の意匠からシャッターアートに至るまで、『三国志』をはじめとする横山作品のキャラクターたちが商店街の随所に息づいている。
近年では、国内のサブカルチャー愛好者のみならず、海を越えた外国人ファンがこの地を訪れるアニメツーリズム・聖地巡礼の重要拠点としても再評価が進む。スマートフォンの画面を片手に街中のレリーフやスタンプラリーを巡るファンの姿は日常の風景となった。巨大モニュメントという点から街全体の面へと広がるポップカルチャーの導線は、商店街の各店舗に確かな回遊性をもたらしている。