レバーが空回りして汚水が流せない状態に陥った際、パニックになって何度もレバーを強くガチャガチャと回すのは厳禁です。レバーの軸をへし折ってしまったり、内部部品の破片が排水口に挟まる二次被害を招きます。まずは落ち着いてトイレの水が流れない時の応急処置を行いましょう。
もっとも確実な緊急手段は「バケツによる直接排水」です。バケツ1杯分(約6〜8リットル)の水を用意し、水跳ねを防ぐために便器の周囲に新聞紙やタオルを敷きます。便器のボウル中心にある排水口に向けて、最初は静かに、途中で勢いをつけて一気に水を注ぎ込みます。便器内の水流によってサイフォン現象が誘発され、汚物がスムーズに流れていきます。排水を確認したら、最後に少量の水を注いで封水(下水の臭気や害虫を防ぐ水たまり)を通常水位まで戻してください。
また、タンク内部の点検に入る前には、必ずマイナスドライバーを使って止水栓を時計回りに回して閉めておくことが鉄則です。止水栓を閉めずに作業をすると、不意にボールタップが動いて水が噴き出し、床が水浸しになる危険性があります。