成人の場合、日々の過密なスケジュールや職場環境のプレッシャーが自律神経系に過度な負担をかけ、発熱を引き起こす臨床例が目立ちます。特に夕方熱が上がる大人原因として代表的なのが、交感神経の過剰興奮によって生じる心因性発熱ストレスです。
心因性発熱は、風邪などの感染症とは異なり、炎症反応を示すCRP値の上昇が見られない点が大きな特徴です。脳の視床下部がストレス刺激を直接受けることで褐色脂肪組織の熱産生が促されるため、一般的な解熱鎮痛薬(ロキソプロフェンやアセトアミノフェンなど)が効きにくい性質を持っています。
また、慢性的な過労や睡眠不足から引き起こされる自律神経失調症発熱では、夕方から夜にかけて体温調節がうまく機能せず、37.2℃〜37.8℃前後の微熱夕方だけ続く状態が数週間単位で反復することがあります。「朝起きると平熱に戻っているため無理をして出勤してしまう」という悪循環に陥りやすく、背景にあるメンタルヘルスや生活リズムの破綻を根本から見直す必要があります。