暖簾をくぐったら、まずは壁に掲げられた「本日のおすすめ」を凝視してほしい。日替わりで入荷する地魚の三種盛りや五種盛りは、その日の海模様を映し出すバロメーターだ。
地元通が推奨する黄金の注文順序が存在する。淡白な白身からスタートし、続いて名物の白えびへ。ねっとりとした甘みが舌を包んだところで、脂の乗った氷見寒ブリを投入する。冬場の寒ブリは、噛むほどに上質な脂が溢れ出し、酢飯の酸味と完璧に調和する。合間に頼む名物のあら汁は、出汁の深みが胃袋に染み渡る逸品。終盤には紅ズワイガニの身と蟹味噌を堪能し、最後は炙りもので締めるのが至福のルートだ。