歴史ある邸宅を維持し続けることは容易ではない。屋敷の運営を担う株式会社御花は、単なる文化財の保存にとどまらず、柳川全体の地域資源を活かした持続可能な観光・宿泊業のモデルを打ち出している。
水郷柳川の象徴である川下りの船着き場を敷地内に直接引き込み、舟から降りてそのままチェックインできる特別な動線を確立。地域の職人や漁師、農家と直接連携した体験プログラムを次々と打ち出すことで、訪れる人々に「柳川という風土そのもの」を体感させる仕組みを整えた。文化財を守るために観光をアップデートする、その挑戦的な姿勢が全国各地から注目されている。