室温表示は適温を示しているにもかかわらず、身体が寒さや暑さを感じてしまう現象は、空気の温度と周囲の壁や床から受ける「放射(輻射)熱」のバランスが崩れているために発生します。三菱エアコン「霧ヶ峰」が高評価を獲得し続ける最大の理由は、この人間が実際に感じる「体感温度」を起点とした制御設計を業界に先駆けて確立した点にあります。
三菱電機の空調開発陣が長年着目してきたのは、室内の空気溜まりと人間の生体反応です。天井近くに設置された本体のサーミスタ(温度センサー)だけで吸込温度を測定する従来型の手法では、天井付近に滞留する暖気や、窓際から忍び込む冷気の偏りを正確に把握できません。そこで開発されたのが、赤外線で室内空間をスキャンする「ムーブアイ」シリーズです。
公式の製品開発レポートや特許資料が示す通り、最新世代の霧ヶ峰では、空間内の温度ムラをなくすだけでなく、居住者の位置、活動量、さらには手足の冷え具合までリアルタイムで演算処理しています。単に部屋全体を一定の温度にするのではなく、「その場所にいる人が今心地よいと感じる状態」を自動で作り出すアプローチこそが、他の追随を許さない満足度へと直結しています。