スクリーンで放たれるエネルギーから実年齢を見極めるのは極めて困難ですが、公式プロフィールおよび所属事務所の発表によると、藤岡弘、氏の生年月日は1946年(昭和21年)2月19日です。つまり、2026年2月19日の誕生日をもって満80歳(傘寿)を迎えました。
終戦直後の愛媛県に生まれた藤岡氏は、松山で武道家の父と茶道・華道の教授であった母のもと、厳格な武士道精神を叩き込まれて育ちました。1965年に松竹映画の新人オーディションに合格して芸能界入りを果たし、1971年に主演を務めた特撮テレビドラマ『仮面ライダー』の本郷猛役で国民的ヒーローの座を確立。バイクスタント中の大事故による重傷を克服し、自らの肉体を極限まで鍛え上げる不屈の闘志は、この時期に培われたものです。
1984年には日本人俳優として初めて全米映画俳優組合(SAG)のメンバーとなり、ハリウッド映画『SFソードキル』で主役を務めるなど、世界を股にかけて活躍してきました。一般的に80歳といえば、日常生活において体力の低下や足腰の衰えが顕著になる後期高齢者の入り口ですが、藤岡氏は現在も直立不動の姿勢を崩さず、10キログラムを超える重厚な甲冑を装着しての演武を披露するなど、医学的・生物学的な常識を覆す活動を続けています。