帝京ロンドン学園の資金計画を立てる際、最も保護者を悩ませるのが「募集要項に大書きされている固定学費以外の支出」です。公式の学費案内にも記載されている通り、金額は受講コースや個人の生活スタイルにより異なりますが、目安として年間£5,500程度を年度当初(3月中)に学校側の口座へ預託金として納入することが求められます。
この預り金には、寮生活を送る生徒の日々の小遣い管理、教科書代、制服・体操着代、課外活動費、さらには希望者による楽器やスポーツのプライベートレッスン受講料などが含まれます。残額があれば精算されますが、物価高が著しい英国現地での実生活を考慮すると、年間100万円以上の現金を別途プールしておく必要があるわけです。
さらに、選択するコースによって追加の受講料が発生します。名門クラブとの連携で知られる「サッカーコース」を選択した場合は年間£1,760(約35万円)、国際基準の大学入学資格を目指す「IB(国際バカロレア)ディプロマプログラム」を受講する場合は所定のIBコース追加費用が加算されます。
加えて、見過ごせないのが「学期ごとの移動コスト」です。英国のボーディングスクールには、学期半ばに数日から1週間程度学校が休みになる「ハーフターム(Half Term)」や、クリスマス、イースター、夏季の長期休暇が存在します。原則として休暇期間中は寮が閉鎖されるため、日本へ一時帰国するか、現地でホームステイ等の手配を行わなければなりません。原油高と円安が重なる国際航空券は、ロンドン―東京間の往復直行便で1回あたり25万〜40万円前後に達します。年間2〜3回の往復を行うだけで、航空運賃だけで100万円近くが吹き飛ぶ計算です。
これらに英国学生ビザ(Student Visa)の申請手数料、英国国民保健サービス(NHS)を利用するための外国人医療追加チャージ(IHS費用)、高額な海外留学生保険(年20万〜30万円)を加味すると、3年間の実質トータルコストは2,100万〜2,400万円規模に達するのが偽らざる現実です。