ネット検索で「変わりすぎ」と打ち込むユーザーの関心は、ビジュアルだけでなく歌唱力そのものにも向けられています。一部で囁かれる「昔のように声が出ていないのではないか」「キーを下げているのではないか」という疑問に対し、現場のPAエンジニアや音楽ジャーナリストの評価はまったく逆です。
CHEMISTRY 歌唱力の変化を分析すると、デビュー当時の歌声が「若さ特有の鋭利で軽やかなハイトーン」であったのに対し、現在の歌声は「太く共鳴するチェストボイスと、コントロールされたミドルボイスの融合」へと進化しています。20代の頃は息を多く混ぜたウィスパーや繊細なファルセットが持ち味でしたが、25年間のステージ経験を経て、2人の声が重なった瞬間の周波数帯の隙間が完全に埋まり、より重厚な「化学反応(ケミストリー)」を生み出しています。
特に『PIECES OF A DREAM』や『Point of No Return』といった初期の代表曲において、堂珍の伸びやかなトップノートを、川畑の豊潤なローミッドが下から押し上げる力強さは、デビュー当時を遥かに凌駕しています。生演奏でのピッチ補正が一切効かないライブ環境下において、一糸乱れぬハーモニーを聴かせる安定度こそが、長年のファンを唸らせる最大の要因です。