トルクメニスタン地獄の門はなぜ消えない?閉鎖計画の真相と現在

トルクメニスタン地獄の門はなぜ消えない?閉鎖計画の真相と現在

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現地を訪れる旅路は、一般的な観光旅行とは一線を画す厳格な統制下にあります。まず突き当たる壁が、世界でも屈指とされるトルクメニスタンビザ難易度の高さです。観光ビザを取得するためには、政府公認の現地旅行会社を通じて全行程のホテル、専属ガイド、専用車を手配し、国家移民局から事前招聘状(LOI)を発行してもらう必要があります。この招聘状の審査基準は完全に不透明で、時期によっては理由の開示もないまま申請が却下されるケースが後を絶ちません。

無事にアシガバート国際空港へ降り立った後も、過酷な移動が待ち受けています。地獄の門観光行き方としては、大理石の白亜の建造物が立ち並ぶ首都アシガバートから、専用の4WD車両で北へ約270キロメートル、舗装の荒れた幹線道路と砂漠の轍(わだち)をひたすら走ること約4〜5時間を要します。

現地の滞在スタイルは、クレーターから数百メートル離れた砂漠に常設されている伝統的テント「ユルタ」での宿泊が主流です。夜間、見渡す限りの暗黒の中で突如として視界に現れるクレーターの迫力は、訪れた旅行者の手記でも「轟音とともに立ち上る熱風で肌が焼けるようだ」「まるで地球の裂け目から噴き出す地獄の息吹そのもの」と表現されるほどの異様さを放っています。

気になる地獄の門ツアー費用ですが、日本からの航空券代を除いた現地地上費用だけでも、ガイド・専用車・宿泊費・ビザサポートを含めて2泊3日でおおむね1,000〜1,500ドル(日本円にして約15万〜23万円前後)に達します。物価水準からすると決して安価ではないものの、行程のすべてを国家の管理下で手配せざるを得ない構造が、このプレミアムな価格設定を維持させています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。