かつて東北地方から関東、中部地方へと勢力を伸ばした弐萬圓堂ですが、2026年最新の流通調査において、往年の店舗網は完全に過去のものとなっています。かつて公式に掲載されていた「弐萬圓堂 店舗一覧」の看板を掲げる路面店は、実質的に街中から姿を消しました。
同チェーンを展開していたのは、宮城県仙台市泉区に本社を置いていた「株式会社三沢」です。1975年の創業以来、地域密着型の眼鏡小売として地歩を固め、1990年代後半から2000年代にかけて「弐萬圓堂」のブランドで爆発的な拡大路線を敷きました。最盛期には200店舗以上・売上高100億円超を記録し、地方発のサクセスストーリーとして経済メディアでも頻繁に取り上げられた存在です。
しかし、後述する経営環境の急変により、同社は2013年11月に東京地裁へ民事再生法の適用を申請。負債総額は約155億円に達し、東北発の大型経営破綻として大きな衝撃を与えました。その後、スポンサー企業のもとで事業譲渡や不採算店舗の大量閉鎖が進められ、一部の店舗が別ブランドへの看板替えや営業継続を模索したものの、時の経過とともに「弐萬圓堂」という単独チェーンとしての営業実態は幕を閉じることになりました。