ネット検索上では時に、「妻のみずき舞が小橋にプロレス引退を強要したのではないか」「家庭のために無理やりリングを降りさせられたのでは」という憶測が散見されます。しかし、これは明確な誤解です。
小橋建太が2013年5月11日に日本武道館で完全引退した主因は、長年の激闘で限界を迎えていた両膝や首の頚椎ヘルニア、そして腕の神経麻痺など、満身創痍の肉体コンディションによるものです。医師団からもこれ以上の激しい受身は命に関わると警告されており、レスラーとしての自らの美学に従って下した決断でした。
引退を決意した際、みずき舞は夫のプロレスに対する矜持を誰よりも理解していたからこそ、引き止めることも無理強いすることもなく、その決断を静かに受け入れました。「夫の人生の主役は夫自身である」という一線を保ち、過剰に介入しない配慮を貫いていたのです。メディアが時に面白おかしく書き立てる「鬼嫁が引退を迫った」という言説は事実無根であり、実際には夫の尊厳を最優先にした理解あるサポート関係が存在していました。